前哨戦の後、私はすぐに行う予定だった作業のため、目的地を目指す。


そして、また現れたイヴのことも面倒だが早めに解決しなければ同じことを何度も繰り返すことにもなり兼ねない。



なので目的地に着いて早々、私は持ったままだった紙とペンでアレンデールにクロを飛ばす。


『ハルの服をパルテノンに届けてください。』


とだけ書きました。




「よし、さっさと終わらせよ。」



気合いを入れ直して。


遅れた分、本日は二箇所で作業を終えて。また泥だけになってしまった。



日が傾き始めたので、かなり嫌々ではあるが私はまたカイの酒場へ戻ることにした。カイにも色々と話したいことがあったのに、さっき出来なかったし。





「ただいまー…。」



恐る恐る中に入る。


中を見て、思わずドアを閉めたい衝動に駆られたが、我慢する。




「こんの、ホラ吹き女!!!」


「…てか、まだいたの。イヴ暇なの。」



怒ってるイヴがまだいた。


そしてこの現場にいるカイとおーちゃんも怒っている…ように見える。



…もうしんどい!!!




「明日には届くはずだから、イヴ今日はもう許して?」


「信用出来るか!!!」


「じゃあ届いても燃やしちゃうね。」


「明日だな!!!」



剣を抜かずに追い払えてよかった。


すんなりイヴは出て行ったが、まだ怒ってる人が二人残っている。