そんな環を疑いもせず、頼子ははにかむような笑顔を見せた。 「うん。ありがと。マッチングアプリで知り合ったんだよね。」 「どんな人なの?」 環の問いに、頼子が待ってましたとばかりに話し始めた。 「彼、大川竜壱(おおかわりゅういち)さんていうの。歳は私達の一回り上。」 頼子と環は29歳だから、お相手の男性は41歳ということだ。 「そう・・・。でも年の差があってもお互いが気にならないなら全然いいと思う。」 「だよね!」 頼子は大きく頷いた。