葉山はそんな環の心を読むように、環の顔を覗き込んだ。 「環さん。顔が強ばっています。緊張してますか?」 「・・・はい。」 環は正直に頷いた。 「こういうシチュエーションに慣れていなくて。」 そう言って恥ずかしそうに俯く(うつむく)環の背中に、葉山はそっと手を添えた。 「そんなピュアな環さんも可愛いです。」 「え・・・?」 お世辞でも可愛いと言われたことに、環の頬は赤く染まった。 葉山はロータリーに顔を向けた。 「車を用意しているので、行きましょう。」 「はい。」