環が不思議そうな顔をすると、小出がぶつぶつとつぶやいた。 「そっか。そらそうよな。愛しの彼女にそう易々と手を出さねーか。ああ斎君、ピュアだねえ・・・。」 「誰がピュアだって?」 いつの間にか戻ってきた葉山が、小出の頭を突いた。 「ううん。こっちの話。今日は環ちゃんに斎君の大学時代の話を暴露しちゃうからね!」 小出のハイテンションに、環は完全に飲まれていた。