学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「は、はい…」

声のした方を見ると、顔は整っているが怖い顔でこちらを見ている男の人。

お父様、か。

「ちょっと話があるんだが」

「は、はい!」

「ちょっとお父さん!千歳くんいじめないでよ?」

「そうよ。そんな化け物みたいな顔で見たら可哀想じゃないの」

ば、化け物って。

雫のお母さん、意外とはっきり言うタイプなんだな。

「べ、別にいじめてないし」

雫と奥さんに窘められて、少し勢いを失くした。

「父さん、千歳はこんな顔だけどめっちゃいいやつだよ。話したら分かるから」

「翠さん…」

こんな顔ってどんな顔だ?…ちょっと傷つきながらも、俺の味方をしてくれたことに感動を覚えたのも束の間。

「翠は黙れ。潰すぞ」