学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

友達のように接してくれる翠さんに、少し安心する。

『番犬』と噂のお父様の姿は見えない。

「父さんなら、リビングにいるよ…」

覚悟を決めろと言わんばかりに、指さしている。

「お邪魔します…」

「きゃああ!千歳くん、やっと会えたわ〜!」

そう言って手を握られる。

とても綺麗で、明るいお母さんだ。

「はい、羽月千歳といいます。今日はお休みのところをお邪魔して、申し訳ありません。つまらないものですが、これを…」

「まあまあ、気を遣わせてしまったわね。ありがとう、千歳くん」

「いえ」

「おい、そこの小僧」