学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「嫌とかじゃなくて!…澪ちゃんもいるのに」

2人きりならいいってことか?

ほんと俺の彼女、世界一可愛いな。

「雫ちゃん!澪にも構ってよ!」

「ご、ごめんね!…よし、じゃあ千歳くんの鬼ね」

「きゃあ〜!お兄ちゃんから逃げろ〜!」

そう言って、一目散に駆け出した雫と澪。

澪はすぐに捕まえられるとして、すぐに捕まえると機嫌を損ねるからな…。

雫に視線を移すと、隠れているつもりなのか木の後ろに雫のセミロングの髪の毛が少し見えている。

「かわいい…」

木の後ろにこっそり近づくと、こちらを見た雫とばっちり目が合った。