学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

俺が扉を開くと、フェンスに寄りかかっている雫を見つけた。

「雫!」

「千歳くん…」

元気のない様子に、罪悪感が込み上げる。

「ごめん、俺。この間、話も聞かずに逃げて」

「ううん、いいの」

「俺さ、振られるかと思ったんだ」

「え?」

雫に振られたら、今後一緒に遊びに行く回数も減ってしまう。

話をすることも嫌がられるかもしれない。

俺は、雫がいない生活にはもう戻れない。

バスケだけが、大好きだったはずなのに…。

「もう、雫なしの学校生活なんて耐えられない。そう思って、逃げて…」

「私、千歳くんのこと好きになってたの」

「え」