学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「それはつまり、本当のカップルになりたいってことだろ!」

頭の中に、隼人の言ったことが再生される。

『本当のカップルになりたい』

『本当のカップルになりたい』

「は!?え、は!?」

「マジおまえ可哀想なやつだな。頭いいのになんで分からないんだよ…」

いつもなら捻り潰す発言も気にならないくらい、思考ショートに陥っている。

本当のカップルになりたいって、それはつまり…。

もし俺が考えていることが正しければ、どれだけ嬉しいことか。

「確かめてみれば?」

「ああ」

そして俺は、なんとなく雫はそこにいる気がして、屋上に向かったのだったー。