学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

ああ、ヤバい。

俺の手には、小さくて柔らかい雫の手が繋がっている。

言い方がなんかストーカーみたいで気持ち悪いと自分でも思うけど、事実だから許して欲しい。

雫はいつも可愛いけど、初めて学校以外で会ったのもあってか、いつにも増して可愛い。

メイクをしているのか、いつもと違う印象を受ける。

髪の毛も大人っぽくてドキドキする。

「ね、あの人、カッコよくない?」

「あれはヤバい。でも、彼女いるっぽいね…」

「うわ、レベル高すぎでしょ」

そうだよな、みんな雫の可愛さに驚くよな。

もう天使としか思えない。

ヤバい、俺ってこんな性格だったんだ…。

隼人に知られたら、またバカにされそうだ。

遊園地に着いて、乗り放題のチケットを購入する。

「千歳くん、私の分のお金!」

「いや、いいよ。ここは俺に払わせて?」

「いやいや、そういうわけには…」

「いいから。ね?」

「う、あ、ありがとう…」

お礼とかいいのに。

こういうところもほんと好きだなぁ。