学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「は!嘘だろ!?」

「俺、雫ちゃん狙ってたのに!」

「いやぁ!千歳君!」

ギャアギャアと騒がしくなった教室に、顔を顰める。

別に俺が誰と付き合おうが、関係ないだろ。

どうしてこうも、人の恋愛模様を詮索したがるのか。

でも、確かに雫は人気者だからな。

みんな気になってしまうのだろう。

だからといって、俺だって本気で雫のことを好きになってしまったのだから、誰にも譲りたくない。ーいや、譲らない。

「俺、雫にベタ惚れだから。雫に手出したら、承知しないよ?」