学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

雫の教室を訪ねると、クラス中から視線を浴びる。

「え、千歳君だよ!なんでうちのクラスに!?」

「やばい、イケメンすぎ!」

そんな連中を無視して、机で何か作業している雫の元へ。

見ると、数学の予習をしているようだった。

途中の計算式が間違っているのを見つけてしまい、思わず教えたくなってしまう。

「雫、ここ間違えてるよ」

「え」

どうやら数学がかなり苦手なようで、どの問題も間違えている。

「ここはこの公式を使って、あ、そうそう。そんな感じで」

教えていると、横から視線を感じる。

顔をあげると、雫の友達らしき女子がこちらを見ている。

「あの、どうして雫と?」

「ああ、昨日から付き合い始めたんだ」

俺のセリフに、静まり返っていたクラスが一気に騒がしくなる。