学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「雫に一目惚れした、って理由じゃダメ?」

「う、嘘だ!」

「嘘じゃないよ」

こんなイケメンが、私に一目惚れ?

天と地がひっくり返ってもありえないような出来事が、あっていいのだろうか…。

頬をつねってみるけど、あまりの痛みに涙が出そうになる。

「何やってんの!?可愛い顔が赤くなってる!」

そう言って、私の頬に手を置く彼。

ひんやりと冷たくて、心地がいい。

「付き合ってから始まる恋もあるかも、だっけ?」

私の発言を憎たらしいほどの笑顔で再生する彼を前に、

「…分かった。付き合おう、千歳くん」

と言ったのは、果たして本当に私だったのかな…。