学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「好きです!付き合ってください!」

「…ごめん」

「そ、そうですよね。ごめんなさい!」

泣きそうな顔をして去って行った女子。

スリッパの色が同じであることから、同学年であることは分かったものの…。

あの子は誰だ?

名前どころかクラスも分からない。

少なくとも、同じクラスではないだろう。

「泣かせるつもりはないんだけどな…」

自慢ではないが、昔からこういうことがよくある。

人から見ると、整った顔の部類に入るらしい。

友達には『羨ましい』と言われるが、話したこともない人から告白されて受け入れる人がいるのだろうか。

好きでもない人と付き合うなんてごめんだからな。