学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

昼より少し遅めの14時。

朝からずっと寝ていたため、さすがに体も眠ることを拒否しているようだ。

「お腹すいた…」

何か食べようとキッチンへ向かうと、お母さんがゼリーとお粥を用意してくれていた。

「どう?少しは良くなった?」

「うん、熱は少し下がったよ。ありがとう」

席に着き、お母さんと向き合って話しながら食べる。

「昨日帰ってきた時、びっくりしたわよ。びしょ濡れで暗い顔して、お母さんどうしようかと思った」

「心配かけてごめんね。大丈夫だよ」

何も言っていないけど、千歳くんと何かあったのだろうと察している様子。

さすがお母さんだ。

でも、何も言わずにそっとしておいてくれるお母さんの優しさに、お粥を食べながら涙が零れる。