学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

そんな彼と同じ空気を吸うことさえもおこがましくて、

「ごめんなさい!すぐに帰りますのでどうぞ!」

そう言って逃げようとすると、

「待って」

細いのに力強い彼の手に、腕を掴まれた。

突然のことにびっくりしていると、

「…ちょっと付き合ってよ」

と言われ、ますます困惑する。

「女の子が嫌いなんじゃないの?」

「は?俺、そんなふうに思われてるの?」

「告白も誘いも一刀両断されるから、みんな噂してて」

「別に嫌いじゃない。ただ、あまり仲良くない女子だし、相手のこと知らないことが多いから…」