学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

俺には、物心ついた頃から母親しかいなかった。

でも、その母親も家にいないことが多くてお金がテーブルに置いてあるだけの日々。

いつも仕事先の男たちと遊んでいるのは知っていた。

香水をつけバッチリメイクをして、着飾った姿で家を出ていくのを布団の中から見ていた。

寂しくないといえば嘘になる。

俺だって子どもだから、母親と一緒に遊んだり話をしたりしたかった。

でも、そんなこと言っていいのか分からなくて。

必死に気持ちを押し殺して、学校と家の往復の毎日。

中学に入って、ふと思ったんだ。

母さんが珍しいだけで、女の子がみんな男にだらしがないわけではないのではないか?

それを確かめようと、最低だと自覚しながらもいろんな女の子をデートに誘った。