学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「…そういえばさ。中村とはどういう経緯で席が近くなったの?」

「中村くん?あー、先生が空いてる席を指定してきてたまたまね」

「たまたま、か。教室行ったとき、席が前後って知ってはらわたが煮えくり返りそうだったんだけど」

「へ?」

千歳くんが不機嫌を隠そうともせずこちらに不満を丸出しにしてくる。

「あいつ、絶対雫に気あるだろ」

「ないって!だって中村くん、いろんな女の子に声掛けてるもん。私も、その中の1人に過ぎないよ」

「…これだから鈍感は」

とにかく、私は絶対に補習なんて嫌だ!

補習対象者は69点以下から。

いつも40~50点台をさまよっている私にはかなり厳しいけど、私には家庭教師である千歳様がついてるもん!

私が数学のテストへ闘志を燃やしている間、千歳くんは

(絶対、雫は渡さない…!)

と、中村くんに敵意を燃やしていることなど私は考えてもいなかったのだった。