学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「ちょ、雫!?みんな見てるのにいいの?」

「負けちゃった、負けちゃったよ千歳くん〜!」

言葉にすると、どんどん涙が溢れてくる。

私がもっとドリブルが上手くなれば、ゴール下以外のパスもたくさん貰えたかもしれない。

ディフェンスを抜けるくらいの攻撃テクニックがあれば、点に繋げたかもしれない。

かもしれないを考えても仕方ないと分かっているけど、後悔が滝のように溢れてくる。

すると、千歳くんは私の頭に手を置いて言った。

「雫、今日ゴールたくさん決めててカッコよかったよ。試合中の、真剣な顔もチームメイトと話してる笑った顔も大好き。よく頑張ったね、お疲れさま」

千歳くんの言葉に、もっと涙が溢れ出す。