学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「ん?千歳、なんか顔赤くないか?」

「うるせぇ」

ぼーっと黒板を眺める。

今の俺は、雫のことで頭がいっぱいだ。

隣のクラスではないだろう。

合同授業でも見たことないし。

「百瀬雫って、どんな子?」

「ああー!あの子ね。すごい可愛いけど、天然らしいよ」

「ああ、だろうな…」

「だろうなってお前!女子の話するなんて、明日は嵐じゃないか!?」

「失礼だな。さっき少し話しただけだよ」

「ついに千歳にも春が来たのか…」

窓を向いて1人で手を合わせる隼人を無視し、屋上での出来事に胸を馳せる。

仲良くなるには、どうしたら良いのだろうか。

「明日も屋上に行ってみるか…」