学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

あれから1ヶ月。

千歳くんと仲直りして、何気ない毎日を過ごしていた。

そして、一学期も残すところあと少し。

私の苦手なものを残していた。

「あと2週間後、クラスマッチだからな。選手決めておくように」

担任の先生の言葉に、クラスメイトはみな歓声をあげて喜ぶ。

どうしてみんな、そんなに楽しそうなの?

「雫、元気ないね」

「沙月ちゃん〜!私、運動ほんとダメだから…」

「大丈夫、なんとかなるよ!学校の1行事でしかないんだからさ」

そういう沙月ちゃんは、運動はなんでも器用にこなしてしまうタイプなのである。

できない私からすれば、学生時代っていうのは運動ができる人がカーストが高いと思うのだ。

明るい性格の、いわゆる陽キャという人種に分けられる人たちは、運動が得意または好きな人が圧倒的に多い。

これは、世の理なのです。