学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

「知ってるよ…。雫が可愛いこと言うから!」

どうしてこの子は、こんなに無自覚にも俺を煽るんだ。

気づくと、雫の可愛い唇にキスをしていたー。

最初は優しくするつもりだったけど、雫の可愛さに余裕がなくなってしまった。

しばらくして、雫が座り込んでしまいハッとする。

でも、これだけは伝えておきたい。

「雫、俺も雫のこと大好き。愛してる」

「千歳くん、モテるから不安だった」

そんなの、雫だってらそうだ。

男はみんな、雫のことを好きになってしまうと思う。

だって、こんなにも可愛くて優しいんだから…。

「でも、俺は雫が好き。大好き。他の人なんて関係ない。俺たちは俺たちだから、周りがどう思おうと知ったことじゃないよ」

「ごめん、ごめんね、千歳くん…」

涙を流して謝る雫に、泣かせてしまった罪悪感と降られなくて良かったという安堵感とに挟まれながら、俺は優しく雫を抱きしめたー。