キリッとした目、ふんわりと香る淡いベージュ色の髪、モデルのようなスタイル。

まさに“王子様”。

私の王子様は、今日も学校中の女の子から、黄色い歓声を浴びている。

そして、毎日のように告白され、そして振っている。



昼休み。

私は窓から、中庭で告白される瞬間を見ていた。


女の子は、案の定振られた。


「私も玉砕覚悟で告白した方がいいのかな…」


1人でボソッと呟いた。