ヤンキーの名門校、龍ヶ崎。 そこには"無敗の獅子"と言われる一人の男が頂点に立っていた。 その小柄な見た目に反して、数多の手下を従える姿は正に王者のそれで。 ところで、その獅子の隣にはいつも番犬がいた。 獅子がどこにいようと、それに付き添う姿は番犬そのもの。 でも、二人きりになると、そこには甘い空気が流れるのだとか。 それが真実かは定かではない。 「先輩、大好きです!」 「俺も好き」 獅子の皮を被った子猫は、黒い大きな番犬と幸せに過ごした。