本当のことは言わないで

「どうするって、何が?」
「橘君のこと気になってるんでしょ。告白とかしないの?」

確かに文化祭の日に試合を見てから、なんか橘のことは気になっていた。
しかしそれは誰にも話していなかった。

「なんでそれを…」
「私が星良のことわからないわけないでしょ(笑)」

私のことを誰よりも理解しているのは里音だった。

「まぁ気にはなっているけど、好きとかではないかなぁ(笑)」
「ふーん、そうなの(笑)」
里音は何か意味のありそうな笑みを浮かべながら続けた。
「まぁ星良がそう言うなら、そういうことにしておくね(笑)」

そんな会話をしながら、今度こそその日は終わった。