本当のことは言わないで

試合は終わってしまった。

悔しくて中居は立ち上がることができない。

朝山さんが走っていき、中居に声をかける。

こんな状況でも後輩のために動ける朝山さんだから、みんなから慕われるのだと思った。

なんとか中居も立ち上がり、整列する。

相手高校の校歌が流れたあと、スタンドの前に来て整列した。

みんなの顔を見た。

みんな悔しくて涙が止まらないようだ。

しかしみんなよく頑張った。

試合に出ていた中居や朝山さんだけでなく、橘たちも自分のできることをやり切ったと思う。

礼をした選手たちに精一杯の拍手を送った。