本当のことは言わないで

次の5番バッターへの初球。

変化球がワンバウンドになり、キャッチーがボールを弾いてしまった。

それを見て諸田は2塁へ進んだ。

次の球でセカンドゴロに打ち取った。
しかし諸田は3塁へ進んでしまった。

1死3塁のピンチだ。

6番バッターが打席に入る所でタイムを取る。
内野手がマウンドに集まる。
そしてベンチから橘が監督の指示を伝えにくる。

何を喋っているのかわからない。

しかし、橘が喋ったあと選手の表情が和らいだように見えた。

試合に出なくてもチームのために頑張る橘を偉いと思った。