隣の席は、天邪鬼くん⁉

 赤星くんが参戦してくれたおかげで、私の相手は半分……いや、四分の一くらいになった。

 だけど、なかなか人が絶えない。

 入口から、どんどん人が入ってくるんだ。

 白瀬くん、大丈夫かな。

 後ろを見たいのに、それすらも余裕がない。

 最大派閥……って、ほんっとこのチーム、いったい何人いるわけ⁉

 ほんとに、体力が、持たない……!

「黒崎さん! 後ろっ!」

 回し蹴りをしつつこっちを振り返った赤星くんが、はっとした表情で焦ったように言う。

 振り返ると、あの時の、葛田先輩!

「てめぇ、今度こそ、食らいやがれ!」

 私はぎゅっと目をつぶった。

「ぐあぁっ!」

 目の前で、ドサッという音がする。

 ……あれ、痛くない。

 恐る恐る目を開けると。

 地面には、葛田先輩。

 その後ろに立っていたのは――

「白瀬くん……っ!」

「やっぱ宏には黒崎を任せておけねー。黒崎のお世話係は……おれだ」