隣の席は、天邪鬼くん⁉

「あっ赤星く……って、え?」

 振り返ると、赤星くんは体育館の壁に腕を組んで持たれているだけだった。

「さっきも言ったでしょ、無関係なケンカに入ってくと、後々めんどーなんだよ」

 それに、と赤星くんは付け足す。

「きみ、ほんとは強いじゃん。……2年前のあの時の子、でしょ?」

 2年前?

 そんな昔に、赤星くんたちに会ってたっけ……?

「――もしかして、あの⁉」

 今になって、記憶が鮮明によみがえる。

 そうだ、不良集団から助けた、あの男の子。

 あれは、白瀬くんだ。

 そして、あとからやってきて白瀬くんと一緒に帰ったあの男の子。

 あれが、赤星くん……。

 そうだよ、なんで気づかなかったんだろう。

 ……そっか、あまり思い出さないようにしてたからか。

 私の、苦い過去。

 白瀬くんを助けただけなのに、その場面を動画に取られて拡散されて、周りのみんなから避けられた。

 そんな普通じゃない自分が嫌いで。

 見た目に気を使って、普通のふりをして。

 ……だけど、これが私なんだ。

 このままでいいって、ありのままを受け入れようとしてくれる人が、ここにいるんだから。

 私も――自分を貫く!