隣の席は、天邪鬼くん⁉

 同時に駆け出してきた!

 ……でも。

「――どけ」

「ヴッ……」
「ぐはぁっ!」

 二人はそううめき声をあげながら左右に吹っ飛んで行った。

 えっ⁉

 今の一瞬で、いったい何が起こったの⁉

 目を白黒させる私に、何でもないように振り返った赤星くんが。

「ほら、どいてくれたよ」

 そう、にこりと笑った。

 あ、赤星くんって、実はかなり強いのでは……?