隣の席は、天邪鬼くん⁉

 誰もいない教室に、おれは足を踏み入れる。

 黒崎が転校してきてから、おれは毎日こうして教室に一番乗りしている。

 前までは遅刻ギリギリを攻めてたはずなのにな。

 最近、黒崎といるとなんだか調子が狂う。

 ……だけど、悪い気はしない。

 おれは自分の席にカバンを置こう……としたところで、何かが置いてあるのに気がついた。

 ……なんだ、これ?

 おれの机の上にあったのは、『果たし状』と書かれた紙。

 ちっ、めんどくせーな。

 無視しようとしたが、なんとなくいやな予感がして、おれは紙を広げた。

 きったねー字で、何かが書いてある。

「なんだ? 転、校生…………っ!」

 読み終わった瞬間、おれは手紙を置いて教室を飛び出していた。

 旧体育館。

 この学校の最大派閥、スネークスの根城だ。

 おれが、葛田の奴と黒崎のケンカに割って入ったからか?

 くそっ。

 黒崎、無事でいろよ……!