隣の席は、天邪鬼くん⁉

 家の鍵を開ける音がして、私は玄関へ。

「ちょっとお父さん! 一体どういうこと⁉」

 家のドアが開いた瞬間、私は腕を組んでお父さんを出迎えた。

「高校があんなところだなんて、聞いてなかったんだけど!」

「言ってなかったか?」

「何にも聞いてないよ! ヤンキー高校だっていうのも、女子が全然いないっていうのも。学校のルールですら、何にも話してくれなかったじゃん!」 

「そ、そうか……。すまん」

 しゅんとしてしまうお父さんに、つい勢いをそがれる。

「……まあ、聞かなかった私も悪いかもしれないけどさ」

 私はお帰りと言って、お父さんを家に入れてあげる。

「……本当に嫌だったら、今からでも言ってくれれば何とかするから」

 お父さんの言葉で「本当に?」と言いかけて。

 今日出会った赤星くん、そして、白瀬くんの顔が思い浮かんだ。

「……別に、そこまではしなくても大丈夫だよ。ただ、何も知らなさすぎてびっくりしただけ」