隣の席は、天邪鬼くん⁉

「はあっ、はあっ……」

 私は肩で息をしながら、うぅ、とうめき声をあげる先輩たちを見下ろしていた。

 お父さんから、護身術だって言われながらいろいろ教えてもらってたんだよね。

 ほら、お父さんって昔はヤンキーで、あちこちからケンカ買ってたからさ。

 逆恨みで私が何かされないとは言い切れない、なんて言って。

 心配性だな、なんて思ってたけど、時々役に立っちゃうんだよねーこれが。

 久しぶりだったけど、何とか体は動いてくれた。

 ……今の、誰にも見られてないよね?

 はっとして、周りを見回す。

 よかった、誰もいないみたい。

 ほっと胸をなでおろしていると。

「よくも……よくもやってくれたなぁっ⁉」