隣の席は、天邪鬼くん⁉

 どうしよう。

 職員室ってどっちだっけ……?

 私は人気のない渡り廊下を一人さまよっていた。

 担任の若井先生に、放課後一度職員室に来るようにって言われていたんだけど。

 この学校、広すぎだよ……。

 ヤンキー高校とはいえ、さすがは私立だ。

 私が前通っていた公立高校より、断然広い。

 朝行ったから大丈夫、なんて言わずについてきてもらえばよかった……。

「きみがうわさの転校生ちゃん? 困ってるなら、助けてあげようか?」

 途方に暮れる私に、誰かの声がかけられた。

 一人だと思ってたけど、誰かいたんだ!

「すみません。ありがとうござ――」

 振り返って、言葉が途切れる。

 私を囲むように立っていたのは、5人の男子。

 襟についている校章は赤色だから、3年生だ。

 にやにやと、いやな笑顔を浮かべている。

 えーっと、これはかなり、まずい状況なのでは……?