ついてこない方が悪い、なんて言いながらも、さっきよりゆっくり歩いてくれているのがわかる。
赤星くんの言うとおり、天邪鬼な人なんだな。
私はちょっと早歩きして、白瀬くんの顔を覗き込んだ。
「ありがとう」
「……別に。そんだけ早く歩けるなら、最初からそうしろよ」
ふいっと目をそらして、再び私の半歩先を歩く白瀬くん。
だけど、そのままスピードを上げることはしない。
照れてるのかな。
前を向いたまま歩く白瀬くんの白い頬が、少しだけ、赤く染まっているような気がした。
赤星くんの言うとおり、天邪鬼な人なんだな。
私はちょっと早歩きして、白瀬くんの顔を覗き込んだ。
「ありがとう」
「……別に。そんだけ早く歩けるなら、最初からそうしろよ」
ふいっと目をそらして、再び私の半歩先を歩く白瀬くん。
だけど、そのままスピードを上げることはしない。
照れてるのかな。
前を向いたまま歩く白瀬くんの白い頬が、少しだけ、赤く染まっているような気がした。



