時が経っても君を忘れない恋がしたい

「あららーかわいそうに。俺らの部屋で乾かしてっていいよ?」

「もうこいつだけ連れてこ」


ぐいっと強い力で腕を引っ張られ、痛さと怖さで今更涙が出そうになる。

その時だった。


「雫月!」


腕を掴んでいた手が離れ、代わりに男の人が殴り飛ばされていた。


「及川…くん?」


余裕のないどこか焦った様子の及川くんが、着ていたパーカーを上から被せてくれた。


「危ないことするな。相手は男なんだぞ!」

「…ごめん」

「なんだ、てめぇ…うぐっ」


及川くんの後ろから拳を振り上げてきたもう一人の男の人を、宇佐美くんが飛び蹴りで吹っ飛ばした。


「店員さん、迷惑客たちあそこです!」