時が経っても君を忘れない恋がしたい

「及川くんが見る目ない、みたいな。私が及川くんに見合うくらいの女子だったらよかったんだけど、無理なものは仕方ないからさ…。あ、でも、ちゃんとこれからの一ヶ月間はメイクとか気遣うし、一緒に並んでても恥ずかしくないように気をつけるから!」

「…はあ?俺は最初からそんなくだらないことは気にしてないし、嫌だったら花村にこんな役頼んだりもしない。それに花村はなんもしなくても可愛いよ」

「え…?」


及川くんはハッとしたように自分の口元をおさえると、気まずそうに視線を逸らしながら「とにかく」と続けた。


「とにかく、疑問を持たせないくらい俺が花村に夢中ってことをみんなにわからせればいいんだろ」

「…え?」


及川くんは私が口を開く前に、合っているのかわからない解釈をして教室に戻っていってしまった。

大丈夫、だよね…?





「花村、それ一口ちょうだい」

「え?」


及川くんは私が食べようとしていたお弁当に入っているミニハンバーグを、返事をする前にパクりと食べてきた。


「ん、んま」