最期に幼なじみに会いにいく

「ひろくん、最後にお願いがあるの」

「……なんだ?」

「最後に、抱きしめてほしい」

「わかった」

私たちはそう言って抱き合った

「バイバイ、ひろくん。短い間だったけど、楽しかったよ。天界でも見守ってるね!」

そういって笑うと、天界へ引き戻された

あ……もう、ひろくんには会えない……

そう思うと涙が出てきた

「おかえりなさい。……あらあら!どうしたの!?」

「……っぅ。ひっく。かみ、さま……」

神様が出迎えてくれたけど、その時はもう泣いていて、でも、涙の止め方も分からなかった

「よしよし。何があったのかは分からないけれど、思う存分泣きなさい」

「……っぅ、ひっく……うわあああああん!!」

私は声を出して泣いた――