最期に幼なじみに会いにいく

「ねぇ、姫叶。あなた、現世に行ってみない?」

いつものように、子供たちと遊んでいると、神様にそう言われた。

「え?えっと、現世……ですか?」

「えぇ。ほら、学校あなた通ったことないでしょう?それに、会いたい人がいるでしょう?」

う、うーんたしかにそうだけど……っていうか、会いたい人がいるってバレてたのか笑

「それはそうですけど……」

「なら、期限付きだけれど、行ってみたらどうかしら?」

神様は、現世に行くことをとてもおしていた

うーん、でもなぁ……

そう考えていると子供達が

「ひなお姉ちゃん、現世?に行くの?」

と聞いてきた

「うーん、まだ決めた訳じゃないけど……」

でも、私は会いたい人がいた。だから行きたい

「せっかくなんだから行っておいでよ!」

子供達も行くことを推薦してきた

「ほら、子供達もそう言ってるんだから行ってきなさい。それに、あなたは甘えて無さすぎなのよ。こういう時くらい甘えなさい!」

「えぇ……これでも十分甘えているでしょう!?」

私はかなり甘えている。だからこれ以上甘えるわけには……