レ ン ア イ ジ ジ ョ ウ

もう、ほとんど陽が落ちかけた薄暗い公園で、私はどうしたらいいかわからなかった。


何を考えているのか、もしかしたら何も考えていないかもしれない脳みそを抱えて、重たくなった頭をどうしても持ち上げられずに、ただ、足元を見つめながらブランコに揺られていた。


もう、頭の中がぐちゃぐちゃだ。


「あっ!あさひじゃん」


突然、聞き慣れた声がして、こちらに向かって走ってくる足音。

頭を上げないまま目線だけを向けると、悠飛の笑顔が視界にうつった。


その瞬間、さっきまで誰にも会いたくないと思っていた心に温もりがさして、泣き付きたくなった。


「ゆうひ〜〜〜ぃ!!」