現実からかい離してゆく錯覚

孤独の為れの果て

天が下に思え

地が上に思える錯覚

天を仰ぎ

目を瞑り

息を吐き

息を吸い

息を止め

天に落ちてゆく己を想像し倒れ込み

頭が地に触れんとするその一瞬の時を

出し得る限りの力で跳ね飛ばし

重力から解き放たれる

今まで体に掛かっていた一切の負荷が逆転し

天に向かい加速度的に落下してゆく

死滅してゆく細胞

新しく構築してゆく細胞

本来の姿へと

生まれ変わる



そして真実と出会う

万物の真理