「私は詳しくは・・・」 「でも、担任の先生に聞いたら?」 わかりました。ありがとうございます。 そう礼を言って、職員室へと向かった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「荻原の家か?」 担任はそう言った。 担任はスーツではなく、ジャージを着ている。 つまり、熱血教師なのだ。 少し、考え事をする先生。 「なぜ考えるのですか?大丈夫です。緋那の家庭の事情知っていますから」 そう言うと、じっくりと先生に見られ頷かれた。