そして、放課後― 話す親友がいなくて、さみしい。 とぼとぼと、歩いていたら。 保健の先生がいた。 「先生・・・」 「ん?どうしたの??」 「緋那は大丈夫ですか?」 つい、緋那の名を出すときは小声になってしまった。 一日の内に、だいぶ緋那の噂が広まった。 「荻原さんは、家に戻って安静しているでしょう」 すこし、冷たい言い方に聞こえた。