私は今日も、そらを見上げる。


帰り際、また今日もあの黒猫、いや、美空と会った。会いすぎて、もはや動じない。偶然とか、絶対そういうものじゃない。謎のままだけど、謎のままでいい。

「ミャー」

甘く優しい、美しい空のような鳴き声が心地よかった。