私は今日も、そらを見上げる。


お母さんから聞いた、名前の由来をふと思い出す。私も、そんな雲みたいな存在ってことなのかな。

蒼空、空。美雲、雲。そんな風に重ね合わせてみる。空みたいな蒼空に包まれる、雲みたいな私。

美しい雲。自分じゃ、全然美しいとは思えないけど。でも、そんな風に捉えると、自分の名前が好きになりそうだ。

美雲。いい名前だな。そう思えるようになった私は、きっと幸せ者だ。