私は今日も、そらを見上げる。




翌日になって学校に行っても、蒼空も何事もなかったかのように過ごしていた。友達に明るく振舞って、相変わらず笑顔でいる。

そんな蒼空を見る度に、心のどこかが痛んだ。

私のどこがいけなかったのだろうか。考えても考えても分からなかった。

最初から、私と仲良くするつもりなんてなかったのかな。いじめられている人として助けてくれただけで、一人の友達としては見られていなかったのかもしれない。それか、上辺だけの友達。それで、私を落胆させないように、バレないように徐々に距離を置いていったのか。

本当の友達だと感じていたのは私だけだったのかなと想像すると、虚しい気分になった。

勝手に期待して、勝手に裏切られたと思って。

全部、分からないことだらけ。もうこんなの嫌だ。逃げたい。でも逃げられない。

考えたくなくても思考は遮られなくて、四六時中ネガティヴでいる。本の内容だって頭に入ってこないぐらい。

私はよく「考えすぎ」と言われることがある。過去、友達に少し悩みを相談したときもそうだった。「そんな深く考えなくてもいいじゃん」とか、「ネガティヴすぎ」とか。

そんなのとっくに自覚してるよ、とは思ったけど、正論すぎて言い返せなかった。だってそうだから。被害妄想ばっかりして、自分はダメだって決めつけて。

ポジティヴでいられる人が、ずっと羨ましかった。何事も明るく解決できて、マイナスなことですらプラスに変えられる人が。

私には、そんなの絶対無理だった。プラスにする考えも全く思いつかないし、元がネガティヴすぎてどうしようもない。

はぁ、なんか、疲れちゃったな。手の施しようもない。
そんなことを思っているときだった。