「...はぁ??なに?」
さすがの里奈も、こんな蒼空を見て驚いたようだ。目が泳いでいた。
「人の事いじめるって、どれだけ酷いか知らないの?!」
蒼空は私を庇って、そう声を張り上げてくれた。でも、やめてほしい気持ちもある。反論なんかしたら、状況が悪化しちゃうに決まってる。
「なに?優等生ちゃん気取り?いい子ぶってんじゃねぇよ!」
「...いい子ぶってなんかない!それだったら、集団で人のことバカにして、自分が上だって思い込むような矢坂さんたちの方が__」
二人の声がどんどん激しくなっていく。
あぁ、どうしよう。やっぱりこんなことになってしまった。
全部、私のせいだ。私がこんな性格じゃなければ、きっと最初からこんなことにはならなかったのに。
心が重くて、胸が締め付けられるように痛かった。
なんで私は黙ってることしか出来ないの?もう、なにもかも放り投げてしまいたい。いい加減、こんなのやめてよ...!



