私はお母さんと仲が良くなくて、兄弟や姉妹もいない一人っ子だ。お母さんは、とにかく毎日のようにぼやいてくる。特にここ最近は、一番厄介だ。
お父さんは仕事で忙しくて、顔を合わせる時間すらない。まぁ、そんな時間があったとしても、仲良くなるどころか話もしないだろうけど。毎日一緒にいるお母さんとですら仲良くないんだし。
そんなことを考えながらベッドに横たわっているうちに、またアラームが鳴った。二度寝してしまいそうなだるい体を、私はやっと起き上がらせる。
薄目の状態のままカーテンを開けると、強い陽射しに視界を塞がれた。
眩し...。はぁ、眠い。ていうか、なんでこんな朝早くから学校に行かないといけないんだろう。せめて昼登校にしてくれればいいのに。
私はとぼとぼと階段を降り、洗面所に行き、冷たい水でバシャバシャと顔を洗った。
眠たい朝も、つまらない学校も、暑すぎる夏も、全部嫌いだ。
学校なんて、無駄に早い時間から行って、ちっとも頭に入ってこない先生の声を聞いて過ごすだけ。


