私は今日も、そらを見上げる。




朝になると、またいつものようにアラームが鳴り響く。
朝なんて、来なければいいのにな。

昨日のことで、気持ちの全てをあらわにした。

今までだれにも吐き出さなかった。だけど、自分の心の奥底にある蓋は、もう鍵を開けていた。

おかげで私の心は黒く染まってしまったけど。でも、ちょっとは楽になったのかな。

とりあえず階段を降り、朝食を食べようとする。

でも、憂鬱のせいか、気持ちが沈んでいるせいか、食べ物が喉を通らない。残す?でも、そしたらまた怒られる?かといって、無理やり食べることは出来ない。

...仕方ない。今日は残そう。

私が朝食を残そうとしたところで、お母さんが先に言葉を発した。

「昨日は、ついお母さんも言い過ぎちゃったみたい...」

「...え?」

私は予想外の発言に、目を丸くした。昨日とは大違いな、豹変した態度。

「お母さんね、心の余裕がなくて、いつも美雲にばっかり当たってた。本当は、優雅にお菓子でもつまみながら、美雲と一緒に色々な話がしたかったのよ」

そんなことを思っていたなんて、全く気付かなかった。お母さんも、私と同じことを思っていたんだ。