私は今日も、そらを見上げる。


どうしてこの世の中は、こんなにも生きづらいのかな。「生きたくない」とこれまで何度思ってきたか。でも、私に死ぬ勇気なんてあるわけがなかった。

生きる気力もなく、死ぬ勇気もない、矛盾だらけの人間。そんな私の逃げ道は、いったいどこなんだろうか。

だれにも気付かれないまま、私は暗い孤独に包まれていた。


お風呂に入って部屋に戻ってからも、薄暗い闇の底にいるような感覚だった。

そんな暗闇に吸い込まれていくように、私は目を瞑った。